おいきの旅 ~歴史を歩こう、遥かなる壱岐へ~

おいきの祖父小山弥兵衛氏が、元文3年(1738年)に起きた元文一揆の首謀者の1人とされ、長崎県壱岐島へ遠島されました。 その事を知ったおいきは、祖父に会いたい一心で、出家し尼となって、和田山町野村から歩いて壱岐に渡った物語です。私達はここに、おいきの足跡を再現しようと考えました。

初めまして

私(おいき)の生まれは、朝来市和田山町野村です。今から250年ほど前の事、父から壱岐の島に祖父がいると聞いて、どうしても会いたいと思ったんです。生野一揆の首謀者にされてしまったとの事。「かわいそうなおじいさんに会いたい!」会いに行くにはどうしたらいいの?聞けば尼になれば、尼僧なら旅が出来るらしい。私は9歳で出家し、一生懸命に修行に励み、20歳の時ついに壱岐にいる祖父に会うために旅に出たのです。

その道は遥か遠く、距離で600キロ、ただひたすら歩いて歩いて行きました。

今ここに、その道を辿って「家族への思いやり、人に対する思いやり」を今一度少しでも考える機会が体験できるのではないかと、和田山壱岐までを歩こうとしているグループがあります。でも私のように一人で歩くことは、諸事情の中とても無理なので、大勢のみなさんと、いろいろ工夫して当時の歴史や私の心根を理解してくれようとしています。

その様子を私は、少しずつお知らせしていくつもりですので、よろしくお願いします。